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不動産売却の査定業者の提示する価格と需給による価格

不動産売却が行われる際に、査定業者による提示価格と需給による価格とは必ずしも一致しないものです。

というのも、業者は不動産売却物件そのものの価値を査定することで、その価格を割り出すのですが、実際の不動産売却価格というものは、その時々の市況に左右されて変動するために、必ずしも査定された価格とは一致しないのです。

一例を挙げてみれば、物件の質がそれなりに高いものであるために、業者の価格算定ではかなり高値で評価されているものであったとしても、同様の不動産売却物件がかなり出回っているために、市場では価格競争状態となっているような場合には、ダンピング競争に曝されることになって、かなり査定価格を下回る売値になってしまう、というような場合です。

このように、どのような商品でも需要と供給との関係によって、その価格というものは左右されることになるわけで、不動産売却物件も決してその例外ではなく、不動産市場の供給状態によって、その実勢価格というものが決まってくることになるのです。

不動産売却物件の価格算定時に、業者がその判定基準とするのはあくまでも物件そのものの品質ですから、その不動産売却物件を巡る市況といった要因は考慮されてはいません。

また、そうした不動産市場の状況まで価格算定の要件に含めてしまうと、その時々の市況に左右されすぎてしまうために、その算定そのものが意味をなさないものになってしまう、という可能性もあるのです。

このように、不動産売却物件の価格査定というものは、あくまでもその物件自体の品質によって算定されるものなので、それは売却価格の目安となるものではあっても、必ずしもそれがそのまま売却価格となり得る、というものではないのです。

実際の売却価格というものは、その時々の市場の需給状況によって変動するものであるために、供給不足となっていれば値上がりしますし、供給過剰となっていれば値下がりする、という具合になっているものなのです。

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